フラメンコは、15世紀以降、スペイン南部のアンダルシア地方に伝わる民俗音楽とダンスがスペインの東方からセビリヤ、グラナダなどの都市に入ってきました。そして、ヒターノ(スペインジプシー)たちの歌やダンスなどに影響して発達したと言われています。さらにさかのぼると、ムーア人の影響もみられると言われています。
主体となっているのは、歌・踊り・ギターの伴奏です。フラメンコの歴史と発展にはが重要な役割を果たしている。
フラメンコの3つの芸術的な要素は、 歌(カンテ)、ダンス、そしてギターです。さらに、手拍子(パルマ)をたたくフラメンコグループがいます。
・カンテ ・・・歌のこと。魂の奥底から響く深い声こそがフラメンコの真髄です。
・バイレ・・・踊りのこと。靴のかかとやつま先で床を踏み鳴らしてリズムをとり、手の動きはフラメンコの命です。
・トケ・・・ギター演奏のこと。フラメンコギターを用いて、指先でギターを太鼓の様にして叩いてリズムを取ります。
・パリージョ・・・踊り子が両手に持つカスタネットのこと。利き手の方には高音が出るものを、逆手には低音がでるものをつけます。
・ハレオ・・・掛け声のこと。「ビエン!」、「オーレ!」などの掛け声をかけます。
・パルマ・・・手拍子のこと。ギタリストや踊り手および歌い手の呼吸に合わせながらたたきます。
フラメンコを鑑賞する時の注意としては、観客席からは基本的に手拍子(パルマ)を打たない方が良いでしょう。リズムが大変難しくて、曲調によってリズムが様々に変化するため、慣れない素人が手拍子をしてしまうと音楽やダンスの妨げになってしまうことがあるようです。しかし、掛け声(ハレオ)は歓迎されるようです。
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