周防正行監督の1996年「Shall We ダンス?」のアメリカ版リメイクが、2004年『SHALL WE DANCE?』です。
遺言書作成専門の弁護士ジョン・クラーク。彼はキャリア・ウーマンの妻と2人の子供に恵まれ、安定した平凡な暮らしをしていました。そんなある日、いつもの通勤の帰りに、何となく通勤電車から外を眺めていると、あるダンス教室の窓辺に佇む美しい女性が目に入ります。そしてついに電車を降りて、彼女のダンス教室に入ってしまいます。というのがリメイク版のストーリーです。
リメイク版では主役が役所広司に代わりリチャード・ギア、ヒロインが草刈民代に代わりジェニファー・ロペスと、正真正銘のトップスターが顔を揃えました。それだけでも驚きですが・・・。さらに・・・竹中直人のカツラがとれる有名なシーンまで、しっかりと描かれていて、ストーリーは同じだし、同じ絵を大量に使っています。しかし、役者が変わることでかなり色合いの違うものになりました。アメリカ風アレンジでもかなり良く出来たハートウォーミングコメディになっています。
そして画面の華やかさ、色彩の細やかさは、まるでオリジナルがチープに見えるところが出てくると思わせます。音楽もとても良いリメイク版『SHALL WE DANCE?』です。
満ち足りている筈の普段の生活の中で、更に遺言書作家という職業でことさらに人生を意識させられて、心にどこか“隙間風”を感じている中年の男性が、やはりどこか満たされぬ思いを秘める女性に惹かれていき、しかし結局は奥さんが一番大事だと気付き、彼女も新しい道へ踏み出していくという、見事にハッピーエンドの作品。
予告編でリチャード・ギアのブラックタイ姿がさすがに決まっていました。
ジェニファー・ロペスもステキでしたが、やっぱり情熱系がお似合いかな・・・?!
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